兵庫県私立中学高等学校連合会

理事長挨拶

 私立学校には、それぞれの学校の創立者が掲げた、目指すべき教育のあり方、育てたい人間像を示した「建学の精神」が存在します。
私学は、この「建学の精神」のもと、その時々の要請に柔軟かつ的確に対応することで、常に先駆的な役割を果たしつつ、信念に基づく教育活動を展開することによって、県民の皆さまの信託に応えてまいりました。
 一方、少子化の影響が深刻化するなか、公立学校における新しい入試制度(複数志願選抜制度)導入、通学区域の広域化など、兵庫県私学を取り巻く状況は大きく変化しています。
 そうした環境下にあって、私学では、本来の存在意義である「建学の精神」のさらなる進化を図ると同時に、「建学の精神」を踏まえ、各方面の方々の意見を吸収しながら、これからの地域社会が求める多彩な人材を育成するため、しっかりとした仕組みづくりを進める必要があります。また、国や県の財政見通しが将来的にきわめて厳しくなることを踏まえ、公私の役割分担の見直しも大切な課題と考えられます。
 兵庫県私立中学高等学校連合会では、私学が抱えるこうした共通課題の解決、また長期的視野に立った将来構想等の検討に取り組んでおります。
これからも、諸課題の解決策と展望をさらに具体化するための努力を重ねることにより、県民の皆さまのご期待に、より一層確かなかたちで応えていきたいと考えています。

兵庫県私立中学高等学校連合会
理事長  摺 河 祐 彦